5歳児、4歳児、3歳児、・2歳児(満3歳になった2歳児)までの、学年・年齢の違う子ども達が、兄弟のように同じクラスで過ごします。
その中で、年上の子どもは年下の子どものお世話や教えたりすることで、年齢の差や個々の違いを知っていきます。逆に年下の子どもは年上の子どもに憧れを抱き、あのようになりたいと思います。そして、お互いが学び合う、思いやる、協力しあう平和な心の基礎が築かれます。
又、宗教、絵画造形・体操・英語は、専門の講師によって、同学年の横割りクラスで活動しています。同年齢の子どもとの活動も楽しんでいます。
お仕事
子どものために準備された教具・教材の中から、各自がやりたいものを選び(敏感期)、自分のリズムで納得するまで繰り返し活動することができます。繰り返しやることで、集中を招き、終わると達成感や充実感、心の安定や自信などが生まれます。それが繰り返されると、徐々に子ども本来の良さ:素直さや優しさ、思いやりなどが立ち現われてきます(正常化)。
自分を創る活動なので、モンテッソーリ教育では、これを「お仕事」と言っています。
モンテッソーリ教育では、「環境」をとても重要だと考えます。
子どもが、自分の要求(敏感期)に従って選び、満足するまで繰り返せる環境を準備しています。
例えば、
① 部屋にある教具・教材は子どもが使い易いサイズ(子どもサイズ)に整えら れてい
ます。
② 分かりやすいように領域別に置いてあります。又、さらに、次にしてほしいもの
が分かるように発達段階順に並べられています。
③ 教具は1セットずつ置かれています。それは、それによって順番が来るまで「待
つ」必要が生じ、他の人を尊重する社会性が育ちます。
④ 教具の多くは、「誤りの訂正」を含んで整えられています。そのことによって、
子どもは、教師に間違いを訂正されずに自分で訂正し学ぶことができます。
1. 日常生活の練習の領域
子ども達は動きの敏感期にいるので、モンテッソーリ教育法の基本となっている。
繰り返しやることにより生活に必要な動きと運動の調整を身につけ、自立心、独立心、自尊感情を育てる。さらに、感覚器官を発達させていく。
2. 感覚の領域
これまで雑多に取り込んできた情報を整理して、それらの意味や関係が分かり、理解する手助けをする。それが、知性の基礎となる。
又、それは数につながっていく。
3.数の領域
子どもは普段の生活で様々な数に出会う経験をしている。具体物に合わせて、数詞や数字を知り、繰り返し扱うことにより数の仕組みを体得する。又、論理的な思考力の基礎を養う。さらに、数という抽象的な概念の世界に至ることが可能になっていく
4. 言語の領域
身の回りにある物の名前から語彙を増やしていき、文の構成を理解していく。又、心の働きを表現・伝達・理解する能力を養い、抽象の世界を広げていく。
広く言えば、その国の言語という社会生活の基礎を形成する。
5. 文化の領域
感覚器官や言葉の助けを借りて活動していき、全体から細部へと分類を進める方法によって、子どもに本当の世界の姿を描き出す力をもたらす。子ども達は、世界のありとあらゆる側-地理・自然・動物界・植物界・宇宙・歴史・芸術などと出会う機会を得る。その学び方は、子どもが知識を獲得する「世界への鍵」となる。
それらにより、全てのものは繋がっており、命は循環していることを知る。
イギリスのウイリアム王子の息子ジョージも、モンテッソーリ保育園に通園されています。Wikipedia・Google・Amazonの創始者等、独創的な活躍をする方々にモンテッソーリ教育を受けて育ったことが共通しているのです。